関係から始まる
最初にあるのは感情表現ではなく、関係性の定義である。近い、遠い、反発する、同期する、といった構造から始まる。
関係を定義する。
形が生まれる。
NOORは、人と人のあいだにある距離、偏り、反発、同期、断絶、循環、均衡を扱う。 それらを感情として描くのではなく、方程式や構造式として定義し、その定義から抽象作品をつくる。
NOORの作品において、数式は完成後の説明ではない。後から意味を付けるための注釈でもない。作品を生み出すための原作である。
まず関係を定義し、その関係を方程式、構造式、接続、変換、状態遷移へと翻訳する。完成作品からは数式を外すが、構造は残る。
数理構造を原作とし、最初にあるのは感情表現ではなく、関係性の定義である。近い、遠い、反発する、同期する、といった構造から始まる。
数式は後から意味を与える説明ではない。作品を生み出すための原作であり、造形の根拠となる。
線、面、点、余白、配色、対称、中心、密度。構造を壊さない範囲で、視覚言語へ翻訳して作品化する。
NOORの制作は、曖昧なイメージから始まらない。描きたい関係を言語化し、その関係に対応する数理構造を設定し、必要に応じて座標、変換、面構成、配色へと落とし込む。
そのため、作品に見える幾何学や余白は装飾ではなく、構造の痕跡である。美しさは結果として現れるが、目的は装飾ではない。
電子部品・回路が持つ実在の物理特性を原作として、人の関係性へ変換する。抵抗の摩擦、コンデンサの蓄積、トランジスタの増幅が、そのまま関係の構造になる。
量子もつれ、量子トンネル効果など、実在する量子現象が持つ関係構造だけを抽出し、抽象作品へ翻訳する。
天体力学の数理構造を、粒子の位置・密度・大きさ・濃度へ変換する。点の位置は重心やラグランジュ点の数式が決める。
連立微分方程式・ベクトル場を原作に、多数の初期点の軌跡から吸引・分岐・境界を可視化する。
物語や人間関係に内在する主体、状態、判断、分岐、断絶、結果を構造図として設計し、抽象作品へ変換する。
関係を記述する数式・数理モデルから幾何学構造を導き、その構造を無色透明ガラスとして物質化する。
数式から共有境界・頂点・面を生成し、計算結果に忠実なキュビズム構造として作品化する。